決算前になり、当期の利益がかなり出ていると、節税として何か買って経費を増やし、利益を減らそうとする経営者がいますが、これは正しいことでしょうか?
中古の高級車を買う、新たな保険に入る、30万円未満の備品を買うなどです。
経営者だけでなく、「少しでも税金を減らせば社長に喜ばれる」などと考え、それを勧める税理士もいます。

私は、このような節税方法は間違っていると考えています。
もちろん、近いうちに購入しなければならない備品があるとか、万が一の時の保障が足りない場合は、決算前に購入することを否定するものではありませんが、不要な経費を増やしてまで節税するのは間違っています。
なぜなら、多くの中小企業の法人税等(地方税を含む)の実効税率は23%からせいぜい30%程度で、つまり、30の税金を減らすために100のお金を払うことになり、70は損をしているのです。
来期も同じように利益が出たら、また節税のために無駄な経費を増やし、無駄な保険に入るのでしょうか?
会社の財務状況が健全な会社ならともかく、借金を抱えながらこのようなことをしていては、いつまで経っても健全な会社にはなりません。

儲かったら払うべき税金は払い、経済状況が一変したり、万が一、何か大きな災害や事故があっても会社が潰れないように、現預金を十分に保有し、従業員の生活を守ることが社長の責務です。浪費をして節税するより、そのお金で少しでも決算賞与で従業員に還元した方が、よほど社員のモチベーションが上がりますし、社長の求心力が高まって、さらに良い会社になっていくのではないでしょうか。

当事務所は、「無駄遣いをする節税」ではなく、「本当に会社のためになる節税」を考え、ご提案します。

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